いつか、忘れてしまうから。

感じたことを"エモい"で片付けるのやめた

実家

会うたびに痩せて行く祖父 几帳面で細やかなところまで厳しくて 食卓の真ん中に座って 僕のいってきますと、ただいまを聞いてくれた 会社に入った年の夏、 喜び勇んで一人暮らしをはじめた そこからあっという間に3年 僕は何も変わらず、本当にあっという間…

音楽と僕

Apple Musicの中に自分がよく聴いていた曲を年別にプレイリストにしてくれる機能がある いつでも好きなだけ音楽を持ち運べる、そんな今だからこそいろんな思い出が音楽についてくる その時々の感情や匂いまで思い出させる音楽のいじらしさに、アルバムを振り…

「大人」ってなんだ

学生時代に通い詰めていた飲み屋の女将さんが亡くなった 訃報の連絡がよく飲んでいたメンツのグループに投稿されて あの頃に戻ったみたいにやり取りが飛び交った あぁ自分の仲間はここにもいたんだなと思い出すような、懐かしむような、実感するような その…

朝うんちをする習慣は僕にはない

腹が痛い 犯人は昨日食べたタイ料理で間違いない 朝からトイレに座って顔を歪ませてたら鼻水が垂れてきた お尻丸出しで、腹に鈍い痛みを感じながらトイレットペーパーで鼻を嚼むとなにか物悲しい そういえば昨日のタイ料理屋は不思議で 僕はトムヤムクン麺を…

都会っ子参上

頻繁に来る電車 自動改札 等間隔の電柱 灰色の空気 どれも僕にあってるなと帰ってくると思うんです 飛行機で本土から離れてワクワクしたし きれいな空気とよく見える星、製紙工場の大きな大きな煙突と雲を作ってるようなもくもくの煙も全部久々で新鮮で 聞こ…

きらきら

椅子が進行方向を向いて並んでいる電車に長いこと乗るのが好きだ 1人で好きな音楽を聴きながら窓を覗いて自分と逆に走っていく線路や草木を目で追う ごみみたいな記憶がどかどか押し寄せてきて前に進んでいるのに変な感じだ 切符を確認しに来た車掌の作り笑…

退屈しのぎ

カーテンを開けたまま寝た朝の光で目がさめるからだそこからしばらく体を転がしながら唸ってみたりノビてみたりちぢこまってみたりするしばらくすると目覚ましが鳴る待ってましたとばかりの勢いで止めて目を閉じる目が覚めてもベッドからはでられない少し早…

おはようの音

音が聞こえた目が覚めた朝の訪れの音か工事の音だ真横でやってる自分の部屋で作業してるのかってくらい鮮明に目がさめる直前自分が釘を打ってる夢を見た目がさめて直後夢だったことと夢の理由がわかった工事の人たちは大変だ俺が起きる前から現場に来て釘を…

におい

ニベアの保湿液の空き瓶を部屋で見つけた蓋を開けてにおいを嗅いだにおいは瓶にしっかり残ってた記憶も頭にしっかり残ってた人生で一番クソな片思いの記憶だった部屋ではiPhoneからブルーノマーズがthe lazy songを歌ってたクソ片思いをしてた時期に何回も聴…