はじっこに置いといてください。たまに読んでください。

日常の感じたことや出来事をつらつらと。20歳になりました

冬と灰色と白

 僕は葉を散らした木の絵を描いたことがない

 

形を理解していなかったからだ

だけど困ることはなかった

葉をつけた木を描けば事足りたからだ

だけど今朝、大学に向かう途中で長い下りの階段で少し先に生えた木のてっぺんが見えた

 

太い枝から分かれ、別れ、外側に行くとどんどん細くなる

 

傘のように空っぽではなく、だけど詰まりすぎることもなく

灰色の木は葉を散らしても尚存在感があった

 

それを見て文頭の言葉が頭をよぎった

 

なるほど、こうなっていたのか、と

 

だけどもう美術の授業は無いし

この先、葉を散らした木の絵を描くつもりも無いので

これといって何かがあるわけでもない

 

僕は冬が好きだ

 

人肌の暖かさ、空気の匂い、白い吐息、

 

冬はとても暖かい

 

葉を散らした木の形や趣に気がつかせてくれたのも

冬のおかげだろう

 

これで、また冬が好きになった。