いつか、忘れてしまうから。

感じたことを"エモい"で片付けるのやめた

音楽と僕

Apple Musicの中に自分がよく聴いていた曲を年別にプレイリストにしてくれる機能がある

いつでも好きなだけ音楽を持ち運べる、そんな今だからこそいろんな思い出が音楽についてくる

その時々の感情や匂いまで思い出させる音楽のいじらしさに、アルバムを振り返るような、そんな気持ちになったりする

 

2018年大失恋の年

僕は洋楽のロマンチックさに心酔し、女性ボーカルの透き通る歌声に魅了されていた

恋の始まりは前年の冬頃

冬の朝に聴くといい曲!と称して初めてデートに連れ出した彼女との話草にした

きのこ帝国、エドシーラン

お互いに好きといって話があったバックナンバーに塗れたプレイリスト

待ち合わせのLINEを打ちながら聴き、

デート中も頭の中で流れ、

帰りの電車で選曲し、

喧嘩した日にも聴いた曲

行った場所の雰囲気、香り、空気の色

記憶や思い出として片付けるにはあまりにも鮮明によみがえる

 

2019年変化の年

前年の失恋をズルッズル引き摺り、

歩いた跡には千と千尋の祟り神の如く負のオーラを残していた上半期。

サムスミスの歌詞に全てを重ね合わせて

愛の宮殿をひとり彼女の亡霊に怯えながら歩く人だと自分を思い込ませていた。

やがて失恋はエネルギーに変わって

もったいない男を振ってしまったと思わせるために前向きになった年半ば

アップテンポな曲が増えた

就職活動で第一志望の会社に向かうまでと帰り道に必ず聴いていた自分の自身を引き出せる曲ももちろんプレイリストに入っていた

 

音楽はあれもこれも思い出させる

いじらしく、とても清々しい

音楽がある限り、思い出は、色褪せない。